打敲うちたゝ)” の例文
横笛今は心を定め、ほとほととかどを音づるれども答なし。玉をべたらん如き纖腕しびるゝばかりに打敲うちたゝけども應ぜんはひも見えず。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
何事か知らんと一同足を止めて見ますると、向うから罪人が四五十人、獲物えもの々々をたずさえ、見るも恐ろしい姿で、四辺あたりに逃げまど老若男女ろうにゃくなんにょ打敲うちたゝくやら蹴飛けとばすやら、容易ならぬ様子であります。
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)