手苛てひど)” の例文
いくら手苛てひどくきめつけられても、初さんの機嫌がいいうちは結構であった。こうなると得になる事がすなわち結構という意味になる。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
其代り又手苛てひどい領主や敵将に出遇であった日には、それこそ草を刈るが如くに人民は生命も取られれば財産も召上げられてしまう。
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
手苛てひどく婦女を攻撃したものだが、発端に作者自ら理論上女ほど厭な者はない、しかし実行上好きで好きで神と仰ぐと断わって居るは、いと粋な人だ。
手苛てひど笞懲うちこらしたは良かったが、これを買った旧教徒に、王人をして代金を求めしむると、新教徒が旧教に化した時、その借金を払うに三年の猶予ある