戦斧せんぷ)” の例文
おおかみあごいのししきばが、石弓や戦斧せんぷのあいだにおそろしく歯をむきだし、巨大な一対の鹿しかの角が、その若い花婿の頭のすぐ上におおいかぶさっていた。
一個の男は黒色のほうを着て戦斧せんぷをひっ提げ、次の大男は赤地金襴きんらん戦袍せんぽう卍頭巾まんじずきんといういでたち。また三番目の野太刀を持ったひょろ長い男は緑衣りょくいであった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)