我亦紅われもこう)” の例文
にははさながら花野はなのなり桔梗ききやう刈萱かるかや女郎花をみなへし我亦紅われもこう瑠璃るりける朝顏あさがほも、弱竹なよたけのまゝ漕惱こぎなやめば、むらさきと、と、薄藍うすあゐと、きまどひ、しづなびく。
婦人十一題 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
露を其のまゝの女郎花おみなえし浅葱あさぎの優しい嫁菜の花、藤袴、また我亦紅われもこう、はよく伸び、よく茂り、慌てた蛙は、がまと間違へさうに、(我こそ)と咲いて居る。
玉川の草 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)