“成心”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せいしん87.5%
しょうじん12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
杢助はどちらでもよかった、杢助には少しも成心せいしんはなかった、杢助はただ怠けていることができれば文句はないのであった。
似而非物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
彼がしりぞけているのは狂言であり偏執であり成心せいしんであり盲従であって、求めているのは冷静な客観の自由であり、公平な立会人たる権利なのである。
わしがこれを言うのは人間の心ほど成心しょうじんを去って素直になりにくいものはない事をよく知っているからじゃ。素直な心になってくれ。ものごとを信ずる明るいこころになってくれ。
出家とその弟子 (新字新仮名) / 倉田百三(著)