懐中物かいちゅうもの)” の例文
旧字:懷中物
遠慮していれば、いつまでたっても、奥へ通れない。さあ遠慮なく、こうして突きとばすですな。しかし懐中物かいちゅうものだけは要慎ようじんしたがいいですぞ。
箱入の唐墨からすみがある。雌黄しおうなんどの絵具類をまとめた袱紗包ふくさづつみがある。そんなものが匣の大半を埋めていて、その上積うわづみのようになって、やや大型の女持の懐中物かいちゅうものがある。
「なあ大作。他人の懐中物かいちゅうものを機をもってかすめとるを掏摸と申す」
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)