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憶出
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おもいいだ
ふりがな文庫
“
憶出
(
おもいいだ
)” の例文
嬉
(
うれ
)
しそうに人のそわつくを見るに付け聞くに付け、またしても
昨日
(
きのう
)
の我が
憶出
(
おもいいだ
)
されて、
五月雨
(
さみだれ
)
頃の空と湿める、嘆息もする、面白くも無い。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
キット思付いた、イヤ
憶出
(
おもいいだ
)
した事が有る。今初まッた事では無いが、先刻から酔醒めの気味で
咽喉
(
のど
)
が渇く。水を飲めば
渇
(
かわき
)
が
歇
(
と
)
まるが、シカシ水は台所より外には無い。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
「ハテそうしては
彼娘
(
あれ
)
が……」ト文三は少しく
萎
(
しお
)
れたが……不図又叔母の
悪々
(
にくにく
)
しい
者面
(
しゃっつら
)
を
憶出
(
おもいいだ
)
して、又
憤然
(
やっき
)
となり、「糞ッ止めても止まらぬぞ」ト
何時
(
いつ
)
にない
断念
(
おもいきり
)
のよさ。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
憶
常用漢字
中学
部首:⼼
16画
出
常用漢字
小1
部首:⼐
5画
“憶”で始まる語句
憶
憶起
憶良
憶度
憶測
憶劫
憶病
憶面
憶付
憶却