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慫慂
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しようよう
ふりがな文庫
“
慫慂
(
しようよう
)” の例文
是
(
こ
)
れより先き、平民社の諸友
切
(
しき
)
りに「火の柱」の出版を
慫慂
(
しようよう
)
せらる、
而
(
しか
)
して余は之に従ふこと
能
(
あた
)
はざりし也
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
その時の自分の態度が
曖昧
(
あいまい
)
であつたのをすず子は賛同したんだと思つた。それも無理がない。實際に自分は
暗
(
あん
)
に
慫慂
(
しようよう
)
したやうな態度を示して居たからである。
計画
(旧字旧仮名)
/
平出修
(著)
棭斎は己卯に京までは往つたが、更に南下して菅茶山を神辺に訪ふことをばせずに已んだのである。茶山は棭斎の西遊を
慫慂
(
しようよう
)
して、「長崎は一とほり見ておきたき処也」と云つた。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
私は初対面の日「文科」に長篇を連載するやう
慫慂
(
しようよう
)
を受け、いろいろ激励を受けた。
牧野さんの死
(新字旧仮名)
/
坂口安吾
(著)
勿論學校からも、屡ゝ彼に博士論文を提出するやうに
慫慂
(
しようよう
)
するのであツたけれども、學士は、「博士論文を出して誰に見て貰ふんだ。」といふやうなことを謂ツて、
頭
(
てん
)
で取合はうとはしなかツた。
解剖室
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
▼ もっと見る
人生
恨
(
うらみ
)
多
(
おほ
)
き四月の廿一日堺兄は幼児を病妻に托して巣鴨の獄に
赴
(
おもむ
)
けり、而して余は自ら「火の柱」の印刷校正に当らざるべからず、是れ
豈
(
あ
)
に兄が余に出版を
慫慂
(
しようよう
)
し
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
実際に自分は暗に
慫慂
(
しようよう
)
したやうな態度を示して居たからである。それから三阪に対しても、多田に対しても、同じ様な応答をして居つた。三人はいつの間にか共通の意志を作つたらしい。
計画
(新字旧仮名)
/
平出修
(著)
慫
漢検1級
部首:⼼
15画
慂
漢検1級
部首:⼼
14画
“慫”で始まる語句
慫
慫名