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慟
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なげ
ふりがな文庫
“
慟
(
なげ
)” の例文
諸臣
大
(
おおい
)
に
慟
(
なげ
)
きて
漸
(
ようや
)
くに去り、帝は鬼門に至らせたもう。従う者実に九人なり。至れば
一舟
(
いっしゅう
)
の岸に
在
(
あ
)
るあり。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
新羅使の一行が、
対馬
(
つしま
)
の
浅茅浦
(
あさじのうら
)
に
碇泊
(
ていはく
)
した時、順風を得ずして五日間
逗留
(
とうりゅう
)
した。諸人の中で
慟
(
なげ
)
いて作歌した三首中の一つである。浅茅浦は今俗に大口浦といっている。
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
視
(
み
)
れば四囲は
固
(
かた
)
むるに鉄を以てし、二
鎖
(
さ
)
も
亦
(
また
)
鉄を
灌
(
そそ
)
ぎありて開くべくも無し。帝これを見て
大
(
おおい
)
に
慟
(
なげ
)
きたまい、今はとて火を
大内
(
たいだい
)
に放たせたもう。皇后は火に赴きて死したまいぬ。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
慟
漢検1級
部首:⼼
14画
“慟”を含む語句
慟哭
哀慟
慟哭的
大慟
悲慟
慟傷
慟悸