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慊
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あき
ふりがな文庫
“
慊
(
あき
)” の例文
志「今日は臥竜梅へ梅見に出かけましたが、梅見れば
方図
(
ほうず
)
がないという
譬
(
たとえ
)
の通り、
未
(
ま
)
だ
慊
(
あき
)
たらず、
御庭中
(
ごていちゅう
)
の
梅花
(
ばいか
)
を拝見いたしたく参りました」
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
そうでなかったら、賊は伯父を組し易しと見て、一度では
慊
(
あき
)
たらず二度三度身代金を脅喝しようとしているのでしょう。
何
(
いず
)
れにしても伯父としてはこんな心配な事はありません。
黒手組
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
僕は日本人の根本思想に對して
慊
(
あき
)
たらないのだ。洋行した日本人は工業でも政治でも
何
(
なん
)
に限らず、唯だ其の外形の方法ばかりを應用すれば、それで立派な文明は出來るものだと思つて居る。
新帰朝者日記
(旧字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
本当に、心をも身をも捨てゝかゝる、真剣な異性の愛に飢ゑてゐるのかも知れない。世馴れた
色男
(
ダンディ
)
風の男性に、
慊
(
あき
)
たらない彼女は、自分のやうな
初心
(
うぶ
)
な生真面目な男性を求めてゐたのかも知れない。
真珠夫人
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
彼は何故に失敗したるか、その資望もしくは施設の人意に
慊
(
あき
)
たらざるものもあるべし。試みに寛政度の改革家松平越中守を以て、彼に比すれば、一は親藩の位地より出で、他は譜代の小諸侯より出づ。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
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本当に、心をも身をも捨てゝかゝる、真剣な異性の愛に飢えているのかも知れない。
世馴
(
よな
)
れた
色男風
(
ダンディふう
)
の男性に、
慊
(
あき
)
たらない彼女は、自分のような
初心
(
うぶ
)
な
生真面目
(
きまじめ
)
な男性を求めていたのかも知れない。
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
慊
漢検1級
部首:⼼
13画
“慊”を含む語句
慊焉
慊堂
松崎慊堂
御気慊
不気慊
多不慊己意
慊叟
気慊
猶慊