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感懐
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かんかい
ふりがな文庫
“
感懐
(
かんかい
)” の例文
わたくしもすでに久しくおのれの生涯には
飽果
(
あきは
)
てている。日々の
感懐
(
かんかい
)
にはあるいは香以のそれに似たものがあるかも知れない。
枯葉の記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
その日から、私は俵士に対して私の
感懐
(
かんかい
)
を書き残しておくことにした。私はこれに自ら『俵的日記』と名づけた。以下は第一日の記録である。
親馬鹿入堂記
(新字新仮名)
/
尾崎士郎
(著)
……(しみじみとした
感懐
(
かんかい
)
で)……ああ、これでお前のお母さんさえ生きていらっしゃったら、本当に申し分ないのだがな。
なよたけ
(新字新仮名)
/
加藤道夫
(著)
かれの、近ごろの
感懐
(
かんかい
)
というのは、つらつら
殺伐
(
さつばつ
)
な世のさまを眺めて、深く、こう考えさせられていることだった。
新書太閤記:11 第十一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
動いている群衆の面前で、引揚げられると云うことは、その屍体に対する
侮辱
(
ぶじょく
)
のみではなく、人間全体に対する、
酷
(
ひど
)
い侮辱であるように思われて、
憤
(
いきどお
)
りと悲しみの混じったある
感懐
(
かんかい
)
に
死者を嗤う
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
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自然
(
ネイチュア
)
よ! と眼をあげた
刹那
(
せつな
)
、映じた風景は、むろん異国的ではありながら、その
癖
(
くせ
)
、
未生
(
みしょう
)
前とでもいいますか、どこかで一回は
眺
(
なが
)
めたことがあるという
感懐
(
かんかい
)
が、肉体を
痺
(
しび
)
れさせるほど
オリンポスの果実
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
感
常用漢字
小3
部首:⼼
13画
懐
常用漢字
中学
部首:⼼
16画
“感懐”で始まる語句
感懐寄人