愚管抄ぐかんしょう)” の例文
玉葉ぎょくようをはじめ、吉記きっき愚管抄ぐかんしょう吾妻鏡あずまかがみ、そのほかどうよせ集めてみても、寿永二年七月の平家西走前後の記事など、ほとんど大同小異で、四、五十行の小記事があるにすぎないし
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
大僧正だいそうじょう慈円などは『愚管抄ぐかんしょう』の中で、歴史を推進させる道理の存在をきつく主張したけれども、その道理が具体的事件の上に如何にはたらくものであるかを法則化して見せる社会史学のようなものは
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)