愚父ちゝ)” の例文
どうぞ、篠田さん、御赦おゆるし下ださいまし——警視庁から愚父ちゝへ内密の報知がありましたのを、はからず耳にしたので御座います、おはずしいことで御座いますが
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
愚父ちゝなどからも内々警察へ依頼致したのに、相違無いので御座います——篠田さん、——私は貴所あなたの前に一切を懺悔ざんげ致さねばならぬことが御座いますので
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
そして決心致したので御座います、私は兼ねて愚父ちゝから多少の地所と財産とを譲り受けて居りまするので、所詮しよせん不義の結果の財産のですから、一には贖罪しよくざいの為め
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)