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悪熱
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おねつ
ふりがな文庫
“
悪熱
(
おねつ
)” の例文
ここで兵馬は衣裳を改めて、床の間を前に端坐して、この、まだるい、
悪寒
(
おかん
)
の、
悪熱
(
おねつ
)
の身を、
正身思実
(
しょうじんしじつ
)
の姿で征服しようと
企
(
くわだ
)
てたのらしい。
大菩薩峠:27 鈴慕の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
がまん強い父が
悪熱
(
おねつ
)
にふるえて、腕まで紫色に
腫
(
は
)
れ上ってしまっても、彼は貝殻の膏薬を
貼
(
は
)
りちらした。
旧聞日本橋:14 西洋の唐茄子
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
無心の鳥まで悲しむというので、戸口に立て空を見た時、雲は
悪熱
(
おねつ
)
で煮えるように薬色となっていた。
不思議な鳥
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
悪熱
(
おねつ
)
のようなこの静寂の中に、戸外から舞いこんだ桜ふぶきが悩ましく乱れ飛んでいる。
つづれ烏羽玉
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
悪
常用漢字
小3
部首:⼼
11画
熱
常用漢字
小4
部首:⽕
15画
“悪”で始まる語句
悪
悪戯
悪口
悪寒
悪魔
悪辣
悪漢
悪罵
悪戯者
悪業