恰当こうとう)” の例文
何所迄どこまで恰当こうとうこしらへかたはら戸棚とだなけるとたなつてあつて、ズーツと口分くちわけいたして世辞せじの機械が並んでる。
世辞屋 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
あるいはむしろ貴族的の功徳といわんよりその時節に恰当こうとうの社会なりしがゆえなり。武備的の世界には貴族的の社会もってその力を逞しゅうするを得べし。
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
これはヘブリウ語のアダム(すなわち男)の根本らしい。今もインドで崇拝さるるハヌマン猴とて相好もっとも優美な奴がこの彫像に恰当こうとうする由(ハウトン著『古博物学概覧』一九頁已下)。
その恰当こうとうせる月にて発声す。
迷信と宗教 (新字新仮名) / 井上円了(著)