“急勝”の読み方と例文
読み方割合
せっかち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
急勝せっかちに戦いましたが、そうしますと死傷ばかり多くて、ともすれば戦線に隙が出来、まかり違えば敵に背後を突かれるという危険がありました。
仏教人生読本 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
私もああ云う急勝せっかちまことに性に合わないのだけれども、しかしあれから此方、始終雪子ちゃんのことを気に懸けていてくれる井谷さんの親切は感謝しなければならない
細雪:03 下巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
そうか、急勝せっかちだから、いけねえ。苦味走にがんばしった、色の出来そうな坊主だったが、そいつが御前おまえさん、レコに参っちまって、とうとうふみをつけたんだ。——おや待てよ。口説くどいたんだっけかな。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)