“快睡”の読み方と例文
読み方割合
かいすい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
闇の中の人声を聞きとめて、秀吉はふとたたずんだ。昼間、快睡かいすいしたせいか、眠れぬままに、彦右衛門と茂助をつれて野営している士卒の様子をそっと見廻って来たところだった。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
宵に快睡かいすいしたので、眠くもなかった。日吉は、ただ漫然と、時を空費していられなかった。働くか、さもなければ、楽しむか、どっちかにはっきりしていないと、すぐ欠伸あくびが出た。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
主人の愚痴ぐちを案じあったが、枕につくや、秀吉の高いびきに変りはなく、憂うるをやめよ、といわぬばかりに、快睡かいすいわずかとき、天もまだほの暗い早暁にここを立ち、その日のうちに、第一梯団ていだん
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)