応変おうへん)” の例文
旧字:應變
と、悲壮なる決意の下に、江州土山まで進んでみたが、背後の領内伊勢にも、途上の伊賀地方にも、表裏二態をとって、応変おうへんの凶兆ただならないものがある。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
こは水中すゐちゆう死骸しがいをもとむるじゆつなるを雪にもちひしは応変おうへんの才也しと、のち/\までも人々いひあへり。
「守勢のお味方に、しかと御用意のできるのは“応変おうへん”のみです」
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)