“必滅”の読み方と例文
読み方割合
ひつめつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
仏氏ぶっしのいわゆる生者しょうじゃ必滅ひつめつの道理、今更おどろくは愚痴に似たれど、夜雨やう孤灯ことうもと、飜って半生幾多いくたの不幸を数え来れば、おのずから心細くうら寂しく、世にたよりなく思わるる折もありき。
父の墓 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
朝廷では諸大寺の座主ざすから天皇ご自身までも、連日にわたって戦勝祈願の大威徳法の修法をこらし、また再度の綸旨りんじを諸国に発して、逆賊尊氏の必滅ひつめつを天地にちかっておられるとのこと。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)