御靈ごりやう)” の例文
新字:御霊
或日さる方の御邸で名高い檜垣ひがき巫女みこ御靈ごりやういて、恐しい御託宣があつた時も、あの男は空耳そらみゝを走らせながら、有合せた筆と墨とで、その巫女みこの物凄い顏を
地獄変 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
「あたしねえ、今御靈ごりやうさんの裏手の牛屋ぎうやにゐるんですよ。洋食もありますがねえ。」
大阪の宿 (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)
御靈ごりやうさんの裏手のすきやき屋の仲居さんになつて居る。」
大阪の宿 (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)