また、御製を遊ばされた折り、料紙を召された事がある。ところが、宮中にはその時もう一枚の短冊すらなくなっていた。
かつての御製には、そうした歌もみえている。王政一新の理想にしても、民を基盤としてのみあることだ。かならずや死に臨んではお胸にわびておられたにちがいない。
これらの御製にみても、吉野はもう花の雲だったにちがいない。
“御製”の意味
“御製”の解説
御製(ぎょせい)とは、天皇や皇族が手ずから書いたり作ったりした文章(政令の類は除く)・詩歌・絵画などをいう。一般には、歴代の天皇が詠んだ和歌のみを御製と称し、歌会始などでは、皇后の読んだ和歌を「」、その他の皇族の詠んだ和歌を「お歌」と使い分けている。また「御製」と書いて「おおみうた(大御歌)」と和語で読む場合もある。日本では天皇および皇室、皇族に関する敬語の一つである。
(出典:Wikipedia)
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