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御新造
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ごしん
ふりがな文庫
“
御新造
(
ごしん
)” の例文
お
母
(
っか
)
さんの方は、私だって知ってるわ。品の
可
(
い
)
い、
背
(
せい
)
のすらりとした人よ。水菓子屋の
御新造
(
ごしん
)
さんって、
皆
(
みんな
)
がそう言ったの。
吉原新話
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「
御新造
(
ごしん
)
さん、お聞きなさる通り駒井能登守というお方だそうでございますよ」
大菩薩峠:11 駒井能登守の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「はあ、いえ、それでございますがな。まあ、
御新造
(
ごしん
)
さん、お掛けなすって。旦那もどうぞ。いらっしゃいましたよ、つい今しがた、
前刻
(
さっき
)
の
旦那
(
かた
)
が。」
卵塔場の天女
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
お
父
(
とっ
)
さんはね、お侍が浪人をしたのですって、——石橋際に居て、寺子屋をして、
御新造
(
ごしん
)
さんの方は、
裁縫
(
おしごと
)
を教えたんですっさ、才ちゃんなんかの若い時分、お弟子よ。
吉原新話
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
有志の後援を頼みにしたので、お役所にそんな
金子
(
かね
)
の用意はなかったんです。さあ、そうなると頼んだ職人を断るにつけて、作料を渡すにさえ、
御新造
(
ごしん
)
さんの
記念
(
かたみ
)
の小袖。
ピストルの使い方:――(前題――楊弓)
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
こんなに
御新造
(
ごしん
)
さんが気をつけてなすったお世帯だのにッて、へん、遣ってやあがら。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
大した官員様のお
入
(
いで
)
ですし、それに不意だし、また近常さんは目が近くって、耳が遠くっていなすったそうですからね、継はぎさ、——もう
御新造
(
ごしん
)
さんはとうに亡くなって、子一人
ピストルの使い方:――(前題――楊弓)
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
御新造
(
ごしん
)
さんが、その振袖の時分に、お狂言か何かで、御守殿から頂戴なすッたって、……時間なんか、
何時
(
なんどき
)
だか、もう分らないんだそうですけれど、打つと、それは何ともいえない
ピストルの使い方:――(前題――楊弓)
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“御新造”の意味
《名詞》
下級武家の妻女。「御新造様」。口述では「ごしんぞ」「ごしんぞさま」などと称する。
(出典:Wiktionary)
御
常用漢字
中学
部首:⼻
12画
新
常用漢字
小2
部首:⽄
13画
造
常用漢字
小5
部首:⾡
10画
“御新造”で始まる語句
御新造様
御新造樣