“御廂”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みひさし80.0%
ミヒサシ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たまたま、人影らしいものがあるかと見れば、宿のない病人や順礼が、大慈だいじ御廂みひさしを借りて、こもにくるまッている冷たい寝息……。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「このお堂の御廂みひさしを仰いで、ふいと思い浮かんだのも、何か深い因縁ずく……と、急に開けてみたくなったもんだから……」
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
飢エタオルル共、二君ヲ求ムル心無ク、夫婦シテ流転年久シク、イヤシキワザシテ歩クウチ、一年ヒトトセ中国ノ一寺ニ、一女ヲ捨テ、伝来ノ天音一管ヲ襁褓ムツキニ添エテ、慈悲ノ御廂ミヒサシ
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)