御仰おんおお)” の例文
この御仰おんおおせには、盗人たちも、余りの事にしばらくの間は、呆れ果てたのでございましょう。
邪宗門 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
やすんじて仔細しさいを語れよと、さりとは慈愛深き御仰おんおおせかな。
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
いつでもできるように思いいたずらに過ごし参らせ候より今となりてあの事も習って置けばよかりしこの事も忘れしと思いあたる事のみ多く困り入り参らせ候 英語の勉強も御仰おんおおせのこと有之これあり候えばぜひにと心がけ参らせ候えども机の前にばかりすわり候ては母上様の御思召おぼしめしもいかがと存ぜられ今しばらくは
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)