御一方おひとかた)” の例文
……一体いつたいが、天上界てんじやうかい遊山船ゆさんぶねなぞらへて、丹精たんせいめました細工さいくにござるで、御斉眉おかしづきなかから天人てんにんのやうな上﨟じやうらう御一方おひとかた、とのぞんだげな。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
その御一方おひとかたはここに残って、後の様子をうかがっておるに違いなかろう。すなわち依而如件よってくだんのごとし
水晶の栓 (新字新仮名) / モーリス・ルブラン(著)