“得意(おはこ)” の例文
愈(いよ/\)辞職と決したので此(この)十七日に氏の御名残(おなごり)狂言がコメデイ・フランセエズ座で催され、氏の得意(おはこ)の物を一幕(ひとまく)宛(づゝ)出し、ムネ・シユリイ其他(そのた)の名優が一座する筈(はず)である。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛、与謝野晶子(著)
御馴染甲斐(おなじみがい)に打寄(うちよす)る冠詞(まくらことば)の前席(ぜんせき)から。ギッシリ詰る大入(おおいり)は、誠に僥倖当(まぐれあた)り炭(ずみ)。俵の縁語に評さえ宜(よき)を。例の若林先生が。火鉢にあらぬ得意(おはこ)の速記に。演舌(しゃべ)るが儘を書取られしが。写るに速きは消炭(けしずみ)も。
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)