“おはこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
十八番86.7%
得意6.7%
十八番物3.3%
御箱3.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
十八番おはこの題目を進展させにかかったけれど、今日は相手が今までになくいらいらして、いっこう注意を払おうとしないのに気がついた。
御馴染甲斐おなじみがい打寄うちよす冠詞まくらことば前席ぜんせきから。ギッシリ詰る大入おおいりは、誠に僥倖当まぐれあたずみ。俵の縁語に評さえよきを。例の若林先生が。火鉢にあらぬ得意おはこの速記に。演舌しゃべるが儘を書取られしが。写るに速きは消炭けしずみも。
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
ほかに編曲物で「ラ・カンパネラ」はパガニーニのヴァイオリンの原曲からピアノに編曲したもの、レヴィツキーはこれを十八番物おはこにして弾いた(ビクターJD一六六〇)。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)
あれが十年前からの御箱おはこなんだからおかしいよ。無覚禅師むかくぜんじの電光ときたら寄宿舎中誰も知らないものはないくらいだった。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)