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後歯
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あとば
ふりがな文庫
“
後歯
(
あとば
)” の例文
下駄の音がする
度
(
たび
)
に、今度こそは! 今度こそは! と待渡ったが、十一時が打って間もなく、小きざみな、軽い
後歯
(
あとば
)
の音が静かな夜を遠く響いて来た。
蒲団
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
歩くことが激しいから、下駄は
後
(
あと
)
の方が直ぐ減ってしまうので、師匠は工夫をして下駄の
後歯
(
あとば
)
へ引き窓の戸の鉄車を仕掛けて、それを
穿
(
は
)
いて歩かれたものです。
幕末維新懐古談:28 東雲師逝去のこと
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
大きい素足に
後歯
(
あとば
)
の下駄をはいて、意気がったような長い縞の前垂を蹴るようにして蓮葉に歩き出すと、やがて芝居や見世物のある通りへ弟を連れ出して来た。
足迹
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
折から、からからと
後歯
(
あとば
)
の
跫音
(
あしおと
)
、裏口ではたと
留
(
や
)
んで
註文帳
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「人に
嗤
(
わら
)
われますよ。」と、お庄は
後歯
(
あとば
)
の下駄を鳴らしながら、停車場へ入って行った。
足迹
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
後
常用漢字
小2
部首:⼻
9画
歯
常用漢字
小3
部首:⽌
12画
“後”で始まる語句
後
後生
後退
後方
後悔
後姿
後家
後手
後日
後世