“彫心鏤骨”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちょうしんるこつ75.0%
ちょうしんるごつ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ところが定家たちにとっては、歌は彫心鏤骨ちょうしんるこつの賜物であった。かたくなな匠人気質の一徹によって、その生活を釣り換えにして得たところの抒情であった。
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)
あえて芸術とはいわないが、一つの芸を仕上げるのに、おれだけが、彫心鏤骨ちょうしんるこつの苦心をしているとうぬぼれるのは、自分だけが熱烈な恋愛をしていると思いこむのと同様な低能である。
胡堂百話 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
彼の芸術を惜しむ人々に旱天かんてん慈雨じうのような喜びを与えたが、それから四年を経た一八九〇年に、さらに彫心鏤骨ちょうしんるごつの苦心の余になる力作を発表して世を驚かした。