“鏤骨”の読み方と例文
読み方割合
るこつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
近代の仏詩は高踏派の名篇において発展の極に達し、彫心鏤骨るこつの技巧実に燦爛さんらんの美をほしいままにす、今ここに一転機を生ぜずむばあらざるなり。
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)
といったという、最期のさまを思いあわせてみても、それは必然に、大府だいふへ届けよという、かれが鏤骨るこつの隠密報告だな、ということは弦之丞にすぐうなずけた。
鳴門秘帖:05 剣山の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
四十五六というところが精々でしょうか、鏤骨るこつの労苦と研究に痛められて、五十より若くは見えません。
音波の殺人 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)