トップ
>
鏤骨
>
るこつ
ふりがな文庫
“
鏤骨
(
るこつ
)” の例文
近代の仏詩は高踏派の名篇に
於
(
おい
)
て発展の極に達し、彫心
鏤骨
(
るこつ
)
の技巧実に
燦爛
(
さんらん
)
の美を
恣
(
ほしいまま
)
にす、今ここに一転機を生ぜずむばあらざるなり。
海潮音
(新字旧仮名)
/
上田敏
(著)
といったという、最期のさまを思いあわせてみても、それは必然に、
大府
(
だいふ
)
へ届けよという、かれが
鏤骨
(
るこつ
)
の隠密報告だな、ということは弦之丞にすぐうなずけた。
鳴門秘帖:05 剣山の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
四十五六というところが精々でしょうか、
鏤骨
(
るこつ
)
の労苦と研究に痛められて、五十より若くは見えません。
音波の殺人
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
良沢の志は、そこでござる。われらは、この後に
来
(
きた
)
る者のためには、彫心
鏤骨
(
るこつ
)
の苦しみも、厭い申さぬ覚悟でござる。杉田氏も、お志をお捨てなされないで、お始めなされい。
蘭学事始
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
『門三味線』は全く油汗を
搾
(
しぼ
)
って
苦辛
(
くしん
)
した真に彫心
鏤骨
(
るこつ
)
の名文章であった。
斎藤緑雨
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
鏤
漢検1級
部首:⾦
19画
骨
常用漢字
小6
部首:⾻
10画
“鏤”で始まる語句
鏤
鏤刻
鏤入
鏤梓
鏤版
鏤美
鏤行
鏤刻琢磨
鏤心彫骨
鏤心砕骨