“当事”のいろいろな読み方と例文
旧字:當事
読み方割合
あてこと50.0%
あてごと50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『お城趾しろあとかしつてはりましねえだよ。れたに、当事あてこともねえ。』とすこしかつてふ。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
これだけでは当事あてこともないが、もしそれが事実だとなると、こちらには三千に余る命しらずを擁する関東組の元締、道灌山の大親分がついている。どうせ血を見ずには治まらぬのである。
魔都 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
「何を言わっしゃる、当事あてごともない、膝栗毛を見て泣くものがあろうかい。わしが事を言わっしゃる、其許そこがよっぽど捻平じゃ。」
歌行灯 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
この時なんめりと首尾よく頂戴に及んだんですが、当事あてごとがすっかり外れちゃいましてな