強勢ごうせい)” の例文
両側に軒の並んだ町ながら、この小北の向側むこうがわだけ、一軒づもりポカリと抜けた、一町内の用心水ようじんみず水溜みずたまりで、石畳みは強勢ごうせいでも、緑晶色ろくしょういろ大溝おおみぞになっている。
国貞えがく (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「いくら風が強勢ごうせいでも、まさか、あの高台までは燃えてゆくまい」
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
瀬古 ふうん、おはぎを……強勢ごうせいだなあ、いくつ食べたい。
ドモ又の死 (新字新仮名) / 有島武郎(著)