弟弟子おとうとでし)” の例文
幼少ようしょうのとき、鞍馬くらま僧正谷そうじょうがたに果心居士かしんこじから教えられた幻術げんじゅつ。おそらく、あのくらいのことなら、弟弟子おとうとでし竹童ちくどうにもできるであろう」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかるに社交に長じていた弟弟子おとうとでしの柳橋のほうが、いつも彼よりいい寄席へ出演しては人気を煽っていた。
寄席 (新字新仮名) / 正岡容(著)
二歳年少の弟弟子おとうとでしに南陽房という名門の子弟がいて、これが又、学識高く、若手にして諸学に通じる名僧で、二人は非常に仲がよかったが、道三は坊主がイヤになって、還俗し、女房をもらって
織田信長 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)