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引張
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ひっぱり
ふりがな文庫
“
引張
(
ひっぱり
)” の例文
彼はこの気掛が、自分を駆って、
凝
(
じっ
)
と落ち付かれない様に、東西を
引張
(
ひっぱり
)
回した揚句、
遂
(
つい
)
に三千代の方に吹き付けるのだと解釈した。
それから
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
その西の手から東の手へ、
一条
(
ひとすじ
)
の糸を渡したので町幅を
截
(
き
)
って
引張
(
ひっぱり
)
合って、はらはらと走り、三ツ四ツ小さな顔が、
交
(
かわ
)
る
交
(
がわ
)
る見返り、見返り
黒百合
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
土地から蝋燭代を貰って景気を
助
(
す
)
けに出る
棟梁株
(
あたまかぶ
)
の縁日商人に五種あって、これを小物、三寸、転び、ぼく、
引張
(
ひっぱり
)
とする。
釘抜藤吉捕物覚書:04 槍祭夏の夜話
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
「高瀬は、君、あんまり澄してるからね、ちっと
引張
(
ひっぱり
)
出さんけりゃ
不可
(
いかん
)
よ」と言って、相川は原の方を見て、「君も引越して来たら、是非
吾儕
(
われわれ
)
の会の為に尽力してくれ給え」
並木
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
引
常用漢字
小2
部首:⼸
4画
張
常用漢字
小5
部首:⼸
11画
“引張”で始まる語句
引張出
引張込
引張凧
引張合
引張回