弓絃ゆづる)” の例文
こう源氏と問答をしたのは、御所の滝口に勤めている男であったから、専門家的に弓絃ゆづるを鳴らして
源氏物語:04 夕顔 (新字新仮名) / 紫式部(著)
匈奴きょうどこの国にこうした時、王、金銀異色の大鼠を祭ると、敵兵の鞍から甲冑から弓絃ゆづるまで、ひもや糸をことごとく鼠群が噛み断ったので、匈奴軍詮術せんすべを知らず大敗した、王
あが御子みこむる時弓絃ゆづる響きて
独絃哀歌 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)