弓取ゆみとり)” の例文
伏見中納言とか越後中将とか、あんな連中なら何十人助けてくれたからとて大事はありません。——が、総じて、弓取ゆみとりの子というものは、性根しょうねこわいものです
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かつら んでもないこと、天下一でも職人は職人ぢや、殿上人や弓取ゆみとりとは一つになるまい。
修禅寺物語 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
「むざと、尾張の国土を、踏み通らせてなろうか。海道の弓取ゆみとりは、義元のほか一名もなしと天下にわらわるることは、信長の生あるうちは忍べぬことぞ。……何の大高ごとき小城一つ」
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)