間もなく一人の廷丁に出会ったが、——Kは今では、私服の普通のボタンに混じってついている金ボタンですぐどんな廷丁でもそれとわかるのだった。
新聞記者らしい人や、刑事巡査らしいものもごたごた出入をして居る。田村が廷丁と何か云ひ合つてる。
怪漢の膝へ、重い大谷石を乗せて置いて、係りの廷丁が、太い撲り棒で、背中を滅多打ちに撲りつけた。ところが最後の一打が撲りどころが、いけなかったらしい。
“廷丁(廷吏)”の解説
廷吏(ていり)とは、日本の裁判所に置かれていた職員のひとつ。法廷において、法廷内の秩序維持、事件の呼び上げ、当事者の出廷カードへの記入、書類のやりとりの仲介、その他裁判官の命ずる事務を行っていた。旧称は廷丁(ていてい)。
裁判所法上は、廷吏という官名の職員が置かれることが想定されているが(63条)、実際には、裁判所事務官の官名を有する職員の中から、廷吏が補職されていた。しかし、現在は、裁判所の職員制度改革により、廷吏という職名もなくなった。
その後は、廷吏に代わる事務を行う者として、法廷に裁判所事務官が配置されており(その裁判所事務官を指して現在も廷吏と呼ぶことがある)、事件の呼び上げや書類のやりとりなどの事務を行っている。
(出典:Wikipedia)
裁判所法上は、廷吏という官名の職員が置かれることが想定されているが(63条)、実際には、裁判所事務官の官名を有する職員の中から、廷吏が補職されていた。しかし、現在は、裁判所の職員制度改革により、廷吏という職名もなくなった。
その後は、廷吏に代わる事務を行う者として、法廷に裁判所事務官が配置されており(その裁判所事務官を指して現在も廷吏と呼ぶことがある)、事件の呼び上げや書類のやりとりなどの事務を行っている。
(出典:Wikipedia)