トップ
>
庶幾
>
ちか
ふりがな文庫
“
庶幾
(
ちか
)” の例文
転瞬
(
てんしゅん
)
の間に
内外
(
ないげ
)
を断じ醜を美に回した禅機を賞し達人の
所為
(
しょい
)
に
庶幾
(
ちか
)
しと云ったと云うが読者
諸賢
(
しょけん
)
は
首肯
(
しゅこう
)
せらるるや否や
春琴抄
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
若し夫れ足尾の峯を攀ぢ
渡瀬
(
わたらせ
)
の流を下るの後は髣髴として「足尾鑛毒問題」なる一個の面影を描くに
庶幾
(
ちか
)
からんか、(二月十五日夜佐野町にて木下生)
佐野だより
(旧字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
中に就いて清の嘉慶年間編纂の『咸寧縣志』『長安縣志』に載する所の、唐代の京城の考證は尤も出色で、記録と實地を併せ考へ、古今の對照やや眞を得たるに
庶幾
(
ちか
)
い。
大師の入唐
(旧字旧仮名)
/
桑原隲蔵
(著)
しかし当時伊沢分家が家政整理を行つたものと見たならば、過誤なきに
庶幾
(
ちか
)
からう。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
薄給にして廉なるは君子たるに
庶幾
(
ちか
)
し。上下皆濁りし世の中に我只〻此人を憐む。
夜寒十句
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
▼ もっと見る
此
(
ここ
)
ニオイテカ彼ニナキ所ノモノ往々我ニアリテ我ニ
闕
(
か
)
キシ所ノモノ彼
悉
(
ことごと
)
クコレヲ補ヘリ。有隣舎ノ沿革ヲ知ラント欲スルモノ拙著ト
併
(
あわ
)
セテ石黒氏ノ近業ヲ読ミ
玉
(
たま
)
ハヾ始メテ遺憾ナキニ
庶幾
(
ちか
)
カラン
歟
(
か
)
。
下谷叢話
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
“庶幾”の意味
《名詞》
切望すること。
非常に似ていること。
(出典:Wiktionary)
庶
常用漢字
中学
部首:⼴
11画
幾
常用漢字
中学
部首:⼳
12画
“庶幾”で始まる語句
庶幾焉