座長ざちょう)” の例文
しかるになんぞはからん、開会の始めにあたり上院にその人ありと聞こえたルート氏が座長ざちょうえらばれた。この人の手腕しゅわんでも出席者の昂奮こうふんなだめ得ないであろう。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
「そうさ、ぼくはなんでも知っているはずだ。座長ざちょうだもの」
開会中ルート氏が座長ざちょうとなって人波ひとなみなだめた手腕はすさまじいもので、当時の記事を読んで僕がつくづく感服かんぷくしたのは、かねがね聞いているアングロサクソン人種の秩序ちつじょ的なる一点である。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)