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平謝
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ひらあやま
ふりがな文庫
“
平謝
(
ひらあやま
)” の例文
彦太は、
平謝
(
ひらあやま
)
りに謝った。その話は、時間と無言のうちに、解消されて、伯父夫婦も忘れ去った事だとばかり思っていた。
脚
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それに、この浪人の
唇
(
くち
)
から漏れた、河原者という一言がぐっと胸にこたえたので、
平謝
(
ひらあやま
)
りに謝るのもいまいましかったが、虫を押えて、一歩進み出た。
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
諄
(
くど
)
くもいう通り、
甚
(
ひど
)
く温順い女で、少し
粗匆
(
そそう
)
でもすると顔の色を変えて
平謝
(
ひらあやま
)
りに謝まった。
二階から
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
私の前へ手を突いて
平謝
(
ひらあやま
)
りに謝る。
家:01 (上)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
平次は
平謝
(
ひらあやま
)
りに謝つてをります。
銭形平次捕物控:164 幽霊の手紙
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
平謝
(
ひらあやま
)
り2・16(夕)
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
もちろんこの試合は試合というほどな勝負にもならず、船頭は
得物
(
えもの
)
とする
櫂
(
かい
)
を相手にとられて、その頭を打砕かれそうになると、
平謝
(
ひらあやま
)
りに手をついて謝った。
剣の四君子:05 小野忠明
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それを、無理に引っ立てて、玄関へ駈け出ると、
媒人
(
なこうど
)
は、
平謝
(
ひらあやま
)
りに、謝っていた。
松のや露八
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と誓って、
平謝
(
ひらあやま
)
りに弟へ謝って、事件は落着したものだった。
新書太閤記:02 第二分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
平
常用漢字
小3
部首:⼲
5画
謝
常用漢字
小5
部首:⾔
17画
“平謝”で始まる語句
平謝罪