帳台ちょうだい)” の例文
旧字:帳臺
彼のいる二条殿の帳台ちょうだい奥深い辺りには、石山本願寺の使僧がさっきからひそかに目通りを乞うて、何やら小声ではなしこんでいた。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ここは平生あまり使われない御殿であったから帳台ちょうだいなども置かれてなかった。源氏は惟光これみつを呼んで帳台、屏風びょうぶなどをその場所場所にえさせた。
源氏物語:05 若紫 (新字新仮名) / 紫式部(著)
夜、袈裟けさ帳台ちょうだいの外で、燈台の光にそむきながら、袖を噛んで物思いに耽っている。
袈裟と盛遠 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)