わし)” の例文
武「いやそれは心配には及ばん、明日あしたわしが其のお筆さんと云うを町奉行所へ訴え出て帰れるようにして遣る、其の金はわしが遣ったんだ」
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
一人は遠藤と云ふ男で、この男は栄一を見ると、『この耶蘇、わしの病気を癒せ、繃帯をくれ』
お金を皆遊女ひめに入れて終ふて店は空つ洞にして終ふたら。……わしもな旦那に何遍も云ふたんぢやけんどな、大将、由太郎の云ふ事なんぞ相手にせんツて。己は四月許り月給を貰はずぢや。