己未きび)” の例文
安政六年己未きび 五月、江戸に檻送かんそうせらる。七月、江戸伝馬てんま町の獄に下る。十月二十日、永訣えいけつ書を作る。二十六日、『留魂録』成る。二十七日、刑にく。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
かつ交際の事及び尋常の風説は抜答非亜バタビア瓜哇ジャワ島の府名なり。元和五年己未きび和蘭オランダの人全島を奪い、闍瓦剌ジャガタラ城を改め抜答非亜バタビアという)の総督より告奉つげたてまつるを以て
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
ただ『幽室文稿』は、安政五年戊午ぼごの正月より、六年己未きびの五月、殉難者の血を小塚原こづかばらそそがんがために江戸に檻送せらるるまで、一年半の記録なれば、その記事の詳略精粗は同日の論にあらず。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)