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差伸
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さしの
ふりがな文庫
“
差伸
(
さしの
)” の例文
「両方よ」と、ジナイーダは答えて、彼に両手を
差伸
(
さしの
)
べた。軽騎兵がキスしている間、彼女は肩越しにわたしを見ていた。
はつ恋
(新字新仮名)
/
イワン・ツルゲーネフ
(著)
と両手を
差伸
(
さしの
)
べれば、お嬢様は恥かしいのが一杯なれば、目も
眩
(
くら
)
み、見当違いのところへ水を掛けておりますから、新三郎の手も
彼方此方
(
あちらこちら
)
と
追
(
おい
)
かけて
漸
(
ようよ
)
う手を洗い
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
一同は
一先
(
ひとまず
)
種彦を二階へ案内するや否や、茶を持運ぶ女中の立去るをおそしと、左右から不安な顔を
差伸
(
さしの
)
ばすのであった。種彦は脇差を傍に扇を使いながら少し身をくつろがせ
散柳窓夕栄
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
ジナイーダはわたしの前に立つと、わたしを一層よく見ようとするかのように首を少し横にかしげ、いとも
荘重
(
そうちょう
)
に片手を
差伸
(
さしの
)
べた。わたしは眼の中が暗くなった。
はつ恋
(新字新仮名)
/
イワン・ツルゲーネフ
(著)
差
常用漢字
小4
部首:⼯
10画
伸
常用漢字
中学
部首:⼈
7画
“差”で始まる語句
差支
差
差覗
差向
差出
差俯向
差別
差当
差置
差配