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巨蛇
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おろち
ふりがな文庫
“
巨蛇
(
おろち
)” の例文
フ氏曰く、竜の形状は最初より一定せず、カルジアのチャーマットは躯に鱗ありて四脚両翼を具せるに、エジプトのアポピとギリシア当初の竜は
巨蛇
(
おろち
)
に過ぎず。
十二支考:03 田原藤太竜宮入りの話
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
ガラッ八の
巨蛇
(
おろち
)
のような
鼾声
(
いびきごえ
)
が、完全に若い女二人を護り通したのでしょう。
銭形平次捕物控:132 雛の別れ
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
米友でさえが、この吐く息、吸う息を、
巨蛇
(
おろち
)
の息ではないかと疑ったほどで、相手を丸呑みにしてしまう執着を、さしもの米友が目の前で見ながら、手をつける
術
(
すべ
)
も、文句をいう隙もないのです。
大菩薩峠:33 不破の関の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
濠州メルボルン辺に
棲
(
す
)
むと伝えた
巨蛇
(
おろち
)
ミンジは、プンジェル神の命のままに、疱瘡と
黒疫
(
ペスト
)
もて悪人を殺すに
能
(
よ
)
く、
最
(
いと
)
高き樹に登り尾もて懸け下り、身を延ばして大森林を
踰
(
こ
)
え、どの地をも襲う。
十二支考:03 田原藤太竜宮入りの話
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
巨
常用漢字
中学
部首:⼯
5画
蛇
常用漢字
中学
部首:⾍
11画
“巨”で始まる語句
巨
巨大
巨人
巨細
巨魁
巨躯
巨勢
巨漢
巨刹
巨石