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巌膚
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いわはだ
ふりがな文庫
“
巌膚
(
いわはだ
)” の例文
見上ぐる山の
巌膚
(
いわはだ
)
から、清水は雨に
滴
(
したた
)
って、底知れぬ谷暗く、風は
梢
(
こずえ
)
に渡りつつ、水は
蜘蛛手
(
くもで
)
に
岨
(
そば
)
を走って、駕籠は縦になって、雲を仰ぐ。
栃の実
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
喚
(
わめ
)
くと同時に、辰さんは、制動機を掛けた。が、ぱらぱらと落ちかかる
巌膚
(
いわはだ
)
の清水より、私たちは冷汗になった。
半島一奇抄
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
浦添
(
うらぞえ
)
を曲る山の根に
突出
(
つきで
)
た
巌膚
(
いわはだ
)
に響いて、カラカラコロコロと、冴えた駒下駄の音が聞こえて、ふと此方の足の淀む間に、その音が流れるように、もう近い、勘でも知れる
遺稿:02 遺稿
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
巌
漢検準1級
部首:⼭
20画
膚
常用漢字
中学
部首:⾁
15画
“巌”で始まる語句
巌
巌丈
巌窟
巌角
巌乗
巌石
巌畳
巌頭
巌谷小波
巌穴