トップ
>
巌洞
>
いわあな
ふりがな文庫
“
巌洞
(
いわあな
)” の例文
余り
訝
(
いぶか
)
しければ、
遥
(
はる
)
かに下流より遠廻りにその
巌洞
(
いわあな
)
に到りて見れば、女、美しき
褄
(
つま
)
も地につかず、宙に下る。黒髪を
逆
(
さかさ
)
に取りて、
巌
(
いわ
)
の天井にひたとつけたり。
遠野の奇聞
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
疾
(
はや
)
き流れの
谿河
(
たにがわ
)
を隔てて、大いなる
巌洞
(
いわあな
)
あり。水の瀬激しければ、
此方
(
こなた
)
の岸より渡りゆくもの絶えてなし。
一日
(
あるひ
)
里のもの通りがかりに、その巌穴の中に、色白く姿乱れたる女一人立てり。
遠野の奇聞
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
巌
漢検準1級
部首:⼭
20画
洞
常用漢字
中学
部首:⽔
9画
“巌”で始まる語句
巌
巌丈
巌窟
巌角
巌乗
巌石
巌畳
巌頭
巌谷小波
巌穴