おか)” の例文
旧字:
道には見覚え等もあれば、前に三島にてもあるべしと見極めしところのおかへは、昼時分に至りぬ。
迷信と宗教 (新字新仮名) / 井上円了(著)
彼等は夕日の照り映えた美しい景色を見下ろしている。円屋根のような形をした物淋しいおかの出っぱりを縫って行くと、とある木立の下に古い、くちはてたような一脚のベンチがあった。
日は夕陽せきように及ぶ、空腹にはなる、こはいかにとはるかのおかに上り見渡せば、かすかに五七軒の家居の見ゆるさまなれば、なににもせよあの人家まで行きつくべしと、方角は分かたねども
迷信と宗教 (新字新仮名) / 井上円了(著)