岡本をかもと)” の例文
そこで衆人みんな心持こゝろもちは、せめてでなりと志村しむらだい一として、岡本をかもと鼻柱はなばしらくだいてやれといふつもりであつた。自分じぶんはよくこの消息せうそくかいしてた。
画の悲み (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
しかし僕の友だちは長い年月としつきの流れるのにつれ、もう全然僕などとは縁のない暮らしをしてゐるであらう。僕は四五年まへ簡閲点呼かんえつてんこ大紙屋おほがみや岡本をかもとさんと一しよになつた。
本所両国 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)